株式会社 小学館/黒石あみさん

一枚の写真が呼び起こす
家族との団欒が私の原点

株式会社 小学館

/編集総務局 写真室

カメラマン

黒石 あみ さん

写真には、一瞬を切り取る力がある

小学生の頃から写真を撮る仕事がしたいと思っていました。写真には映像とは異なり、一瞬を切り取る力があります。一枚を見ると撮影された当時の思い出が蘇ります。私にとって家族で写真を囲みながら思い出を振り返る時間がとても楽しいものでした。気づけば夢中になり、高校生の時も趣味で撮影をしていました。高校3年生の進路選択の際、先生から「写真家を目指すなら日藝がいい」と言われたことをきっかけに日本大学を受験しました。大学に入ってからは写真を撮る技術はもちろんですが、カメラの構造、写真の歴史など基礎的な部分を学びました。また、「写真」の中にも芸術・報道・広告などのジャンルがあり、いずれもこの業界で活躍している教授から専門的な技術を学ぶことができたので、とても貴重な学生生活を過ごすことができました。そしてそれは社会人になった今でも活かされています。

読者に楽しんでもらえるような
紙面をつくりたい

私が在籍する小学館は総合出版社なので、週刊誌、ファッション誌、情報誌などさまざまな媒体を出していますが、その各媒体の編集者から依頼を受け対象の撮影を行うのが仕事です。対象はモノ・人物など多岐にわたりますが、中でも首相官邸などなかなか入れない場所や皇族の方々に同行し地方に取材に行くなど、貴重な経験が出来るのはこの仕事の魅力の一つです。取材テーマや媒体によって撮影の仕方は変えるようにしていて、男性であれば陰影をつけてカッコよく、児童・学習誌で子どもを撮る時は、元気いっぱいな表情を引き出すようにして、読者に楽しんでもらえるような誌面になるよう、心がけています。印象に残っている取材は、上皇上皇后両陛下(当時、天皇皇后両陛下)が、東京駅のホームを歩いているシーンを私が撮影し、「女性セブン」という週刊誌で初めてカラーで大きく掲載されたことです。とても緊張しましたが、紙面になって全国の方に見ていただけるのは嬉しいですね。

まず必要なのは体力
そしてたゆまぬ技術の研鑽

写真家に必要なのはまず体力です。重い機材を持って、ビルの階段の昇り降りもしなければなりません。山登りをしながら撮影することもあります。あとは何歳になってもトライ&エラーを重ねられることです。この業界では大ベテランの方でも常に反省を繰り返し、技術を磨き続けています。

最後まであきらめずやり抜いてほしい

大学生のうちは「自分がやりたいことをやることが大事」で、最後まであきらめないでやり抜いてください。私自身は飽きっぽい性格で一つのことを継続できないのですが、写真だけは違いました。だからこそ仕事に向いていると信じることができたのかなと思います。