京セラ株式会社/井川 ひなたさん

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エンジニア

興味関心を仕事につなげる
学生時代の経験とキャリアパス

京セラ株式会社

滋賀野洲工場精機事業部

井川 ひなた

理工学部(旧:工学部) 電気電子通信工学科(旧:電気電子工学科) 卒業

京セラ株式会社 滋賀野洲工場精機事業部に勤務する井川さんは、現在、電気系エンジニアとして活躍されています。
高校時代から電気系への興味を持ち、その興味を軸に大学を選ばれました。
今回はキャリアパスにもアンテナを張った大学時代の経験が、現在の仕事にどのように活かされているのかを語っていただきました。

父への尊敬とキャリアを見つめた大学選び

私は小さい頃から機械いじりが大好きで、父親と一緒に壊れたエアコンを分解したこともあります。父と過ごした時間はとても貴重で、機械に対する興味をさらに深めてくれました。尊敬する父に大学選びや進学先の相談をした際に「機械に触れることが好きならば、電気系の学部がある大学がいいのでは」とアドバイスをもらいました。その中でも、就業実績の良さを掲げている東京都市大学に魅力を感じ、進学を決めました。

学生時代の井川さん。旅行先の金閣寺にて。

熱く取り組んだ研究活動から、
効率化と成果にこだわる重要性を学ぶ

大学で最も印象に残っているのは、やはり研究活動です。3、4年生の時に行った研究では、電磁気学を専門とし、モーターの軽量化を目指しました。この研究は1年半ほどかけて行いましたが、新型コロナウイルスの影響で研究が一時的にストップするなど、計画通りに進まないことが多く、四苦八苦したことを覚えています。限られた時間の中でどうスケジュールを組み、何を優先的に進めるべきか、全体の進行を組み立てることが重要でした。なぜなら、この研究は代々先輩から引き継いでおり、次の世代に区切り良くバトンを渡す必要があったからです。効率的に作業するためにどうすれば良いのかを工夫しては検証し、さらに改善する方法を考え、実行と検証を繰り返しました。この過程で課題解決能力やプロジェクト管理のスキルを身につけることができたと感じています。

学友たちの交流から育まれた向上心

東京都市大学の工学部(現:理工学部)では、多くの研究が行われていました。学友から聞くその研究内容や推進過程からたくさんの刺激を受け、自分が抱える研究課題に対する解決策のヒントを得ることもありました。研究の発表は中間発表と卒論発表の2回あり、発表する場を通じて自分の学びを整理し、後輩たちにバトンを渡すことの重要性を実感しました。大学を卒業してからも、学友たちとの関わりは続いています。私が就職を機に滋賀に移ってからは頻繁に会えていませんが、機会があるとみんなで集まり、近況報告をしています。多くの学友が電気系の仕事に就いており、自分と同じように専門職として働いているため、話が盛り上がります。会社での経験談や新しい知識を共有することで、今でもお互いに刺激を受け合っているのです。こうした学友たちとの交流は、私にとって大きな財産であり、大学の素晴らしさを感じる要素の一つです。

大学での経験が活きる
京セラでのスペシャリストたちとのチームワーク

現在は、生産設備の設計や電気回路の開発など、非常に重要な業務を担当しています。具体的な仕事内容は、設備を動かすためのプログラムを書き込むことや、そのプログラムに従って設備が正しく動作するように電気図面の作成をすることです。京セラでは、生産設備を自社内で一貫して開発・製作する環境が整っており、技術者として幅広い経験を積むことができます。そこで働くチームメンバーは、一人ひとりが高い技術を持つスペシャリストです。私の部署では、3人のスペシャリストがそれぞれの担当を持ち、チームを組んで作業を進めています。やりがいは、自分たちの作った設備が多くの人に利益をもたらし、製品のコスト削減や生産効率の向上に直接貢献できることです。また、ひらめきやアイデアが現実の成果として形になる過程に、非常に充実感を覚えます。チームプレーが重要となるこの環境で培ったコミュニケーション能力や、計画を立てて進める力、問題が起きた時に迅速に対応する能力は、大学時代に研究チームでの共同作業を通じて磨かれたものであり、現在の仕事にも大いに生かされています。

未来へ向けて基礎学問を学び、
大切な友人や仲間との出会いを大切に

大学では、その時学んでいることが将来どのように役立つか分からないこともあるかもしれません。基礎学問としてしっかりと知識を身につけることは重要ですが、それ以外の時間は大学生らしく楽しむことも大切だと私は経験から思っています。旅行やバイト、サークル活動、友人との交流など、今しかできない経験に集中して取り組んでください。また大学生活を通じて、将来の友人や仲間をたくさん作ってください。大学は就職後に力になってくれたり、自身が力になりたいと思ったりできる友人が多くできる場所です。これからの大学生活が素晴らしいものであることを心から願っています!