一見華やかなが広告業界の仕事は、多くの人の地道な働きによって成り立っています。
そこでは、チームワークやコミュニケーション力が求められがちです。
柳下さんは大学時代の学生会での活動でそれらの力を育んだと話します。
日々どのように仕事に取り組んでいるのか、やりがいは何かなどお話を伺いました。
新設学科で広がる学びのフィールド
私は東京都市大学(当時は武蔵工業大学)の付属校に通っていたこともあり、進学についてはあまり迷いませんでした。一方で、将来何がしたいのかまでは決め切れておらず、学部選びに迷っていたところ、都市生活学部が新設されることを知りました。都市生活学部では、経営からデザインまで、領域横断的に学ぶことができます。進路を確定していなかった私にとって、まさに理想的な環境だと思いました。
大学時代で特に印象に残っているのは、3、4年次に所属していた「マーケティング研究室」で行った「街のブランド」に関する研究です。製品や企業にブランドが確立されるように、都市における「街」にもブランドが確立されているかどうかを調査しました。例えば渋谷は「若者の街」というイメージがありますが、そのイメージが消費者にとって価値あるものとして認識されているのかどうかということです。都市と人の結びつきを考察する中で「イメージの作り方」に興味が湧き、現在の広告業界でのキャリアに通じました。
学生会で培ったチームワーク力
大学時代は、学生会での活動にも力を入れており、フリーペーパーの制作にも関わりました。残念ながらあまり読まれなかったのですが(笑)、チームで協力して一つのものを完成させるという経験は、大きな財産になりました。
この経験は、現在の仕事におけるプロジェクト推進にも役立っていると感じています。一つの広告を制作するには、様々な部署との連携が不可欠です。学生時代に培ったチームワークやコミュニケーション力は、今の仕事に生きていると思います。
デジタル広告の最前線から
総合プランニングへ
大学卒業後は、デジタルマーケティング会社に就職しました。当時は、スマートフォンが普及し始めた時期で、デジタル広告の分野が急成長しているタイミングでした。広告の運用業務に携わり、出向先ではSNS広告やメディアプランニングも担当しました。しかし最先端のデジタル広告に携わる中で、様々なメディアの可能性を感じ、デジタル以外のメディアにも興味を持つようになったのです。大学時代に街という大きな単位での「イメージの作り方」を学んだこともあり、より幅広い選択肢を持てる環境で仕事に取り組みたい、広い広告の世界にも挑戦したいと考え、転職を決意しました。
課題解決型営業職として
広告プランニングを推進
現在、私はジェイアール東日本企画にて広告代理店へ営業するチームに所属しています。その中で、主にJRグループ以外のクライアントに対して、彼らの抱えるさまざまな課題に対する解決策を提案する役割を担っています。具体的には、クライアントが抱える悩みや目標に応じた広告プランを立案し、その内容に合わせてメディアを選定、広告の効果を分析して最終的なフィードバックも行います。プロジェクト進行にあたっては、各分野のスタッフと連携を図り、スケジュールや品質の管理も行うため、コミュニケーション力やリーダーシップが求められる場面も多いです。
広告業界で得られる
大きな成果とやりがい
この仕事の魅力は何といっても、自分の提案がクライアントに採用され、実際に課題解決に役立ったときの充実感です。大きなプロジェクトをチーム全員で成し遂げたときの達成感、そして広告の効果を目の当たりにしたときの喜びは格別です。さまざまなメディアを駆使し、多角的な視点でクライアントの課題を解決できる点も、広告代理店ならではの面白みです。普段は目にしないような金額が動くことで、社会への影響力の大きさも実感できます。
さらに、社内にはチームワークを大切にしながら主体的に動く人が多く、非常に働きやすい環境です。担当業務の領域に関わらず、皆でアイデアを出し合い、積極的に仕事を進めています。このような刺激的な環境で仕事ができること、そして日々成長を感じられることが、私にとって大きなやりがいとなっています。
普通の努力を積み重ねることが
自信につながる
最後に、これから就職を考える皆さんへお伝えしたいのは「普通のことを積極的に諦めずにやる姿勢」の大切さです。大学時代に突飛な経験をしておく必要は特にないと私は考えています。例えば授業でのグループワークなども疎かにせず、積極的に主体性をもって丁寧に取り組む、そういう姿勢を持ち続ければ、得るものが必ずあります。そして、その積み重ねが自信につながり、社会に出てからの強みにもなるのです。小さなことでも諦めずに、前向きに取り組んでみてください。
- 取材協力:株式会社ジェイアール東日本企画
- 関連リンク:都市生活学部 都市生活学科
